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コラム

サッシ窓の雨漏りを放置すると危険!原因・修理費用の目安とリフォーム事例

2026.02.16
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窓まわりの雨漏りは、原因によって修理内容も費用も大きく変わります。
たとえば「とりあえずシーリング(コーキング)で止まる」ケースもあれば、外壁や下地の劣化が進んでいて、サッシ交換や外装工事まで必要になるケースもあります。

同じように「窓からポタポタ水が落ちてくる」症状でも、シーリングの寿命が原因なら数万円で済むことがある一方、壁の中まで水が回って下地が傷んでいると、止水だけで終わらないこともあります。下地交換や内装の復旧まで必要になり、費用が10万〜50万円以上に膨らむこともあります。
費用差が生まれるのは、雨水が入った場所と水が通った範囲(濡れた時間・面積)が、家ごとに違うからです。

そこで本記事では、まず「雨漏り・結露・排水不良」を切り分け、次に原因と浸入経路を整理します。そのうえで、軽度・中度・重度のケース別に、工事内容と修理費用の目安を分かりやすくまとめました。

さらに、雨漏りを機に検討したいサッシリフォーム(カバー工法/はつり工法/内窓)、応急対応できること、避けるべきこと、見積もりのチェックポイント、火災保険が使える可能性があるケースまで解説します。


まず確認:雨漏り・結露・排水不良の簡易チェック

雨の日だけ?晴れの日も?発生条件で切り分ける

窓まわりが濡れていても、必ずしも「雨漏り」とは限りません。最初に“いつ・どんな条件で濡れるか”を整理しておくと、無駄なDIYや不要な工事を避けやすくなります。

雨の日だけ濡れる/風が強い日に悪化する:雨漏りの可能性が高い
晴れの日の朝に毎回濡れる/ガラス面に水滴が付く:結露の可能性
レールに水が溜まり、外へ抜けない:排水不良(雨漏りのように見える)の可能性

特に「強風雨の時だけ漏れる」ケースは要注意です。水は下へ落ちるだけでなく、風圧で横方向に押され、わずかな隙間を伝って思わぬ方向へ回り込みます。発生条件が限定される雨漏りほど見過ごされやすい一方、壁の中では静かに進行していることがあります。

また、雨漏りと結露が同時に起きていることも珍しくありません。外部からの浸入で壁内が湿り、室内側の結露が増える、といった複合パターンです。原因が曖昧なまま自己判断で塞ぐ前に、まずは状況を切り分けていきましょう。

レールの水抜き穴(排水孔)詰まりチェック(できる範囲)

サッシ下部のレールは砂ぼこりが溜まりやすく、水抜き穴(排水孔)が詰まると、溜まった水が室内側へあふれて「雨漏り」のように見えることがあります。

できる範囲で、次を試してください。

・レールのゴミを掃除機で吸う
・柔らかいブラシで清掃する
・スポンジや布で溜まった水を吸い取る

水抜き穴(排水孔)の詰まりが明らかな場合も、綿棒などで軽く取り除く程度に留めます。

※注意:排水経路をシーリングで塞ぐと、行き場を失った水が室内側へあふれやすくなり、被害が拡大することがあります。原因が「排水不良」なのか「外部からの浸入」なのかを切り分けてから対処しましょう。


サッシ(窓まわり)の雨漏りで多い原因と浸入経路

窓まわりの雨漏り原因は、大きく次の4つに分けられます。ここで大切なのは、室内で水が出た場所=雨水が入った場所とは限らないことです。
水は風圧で押され、毛細管現象で吸い上げられ、壁の中を回り込みながら「別の場所」に現れることがあります。原因を取り違えると、補修しても再発しやすく、結果的に工事費が二重になりがちです。

シーリング(コーキング)の劣化

最も多いのが、外壁とサッシが接する境目(取り合い部)のシーリング劣化です。紫外線や温度変化による伸縮で硬化が進み、ひび割れ・剥離・肉やせが起きると、そこから雨水が浸入します。

チェックの目安

・シーリングにひび割れ/剥がれ/痩せがある
・触ると粉がつく/弾力がなく硬い
・窓上のクロスが点状にシミる、浮く
・強風雨のときだけ漏れる

特に「窓上のシミ」は、壁の中を伝って出ている可能性があり、見た目以上に進行していることがあります。

外壁のひび割れ・目地劣化による回り込み

サッシまわりを直しても止まらない場合、外壁のクラック(ひび割れ)や目地の劣化、塗膜の剥離が原因のことがあります。外壁から入った水が防水ラインの弱点を通って壁内に入り、開口部(窓まわり)へ集まって室内側へ出てくるパターンです。

「窓が悪い」というより、外壁〜開口部の防水ラインが切れている状態と考えると理解しやすいでしょう。

窓の四隅に向かってひび割れが伸びている場合は要注意です。部分補修で済むか、面での改修が必要かは調査で判断します。

屋根・ベランダ・配管など別箇所からの回り込み

雨漏りは屋根、ベランダ笠木、換気フード、配管貫通部などから浸入し、壁内を伝って窓付近に現れることがあります。

ヒントになりやすい例

・雨量よりも「風が強い日」に悪化する
・窓の上(天井際)から濡れる
・2階の原因が1階の窓付近に出る

このタイプはサッシだけ補修しても再発しやすいため、必要に応じて散水試験などで経路を再現し、浸入口を絞り込むのが近道です。

サッシ本体の不具合(建付け・部品・変形)

戸車の摩耗で建付けが狂うと、障子が傾いて気密材が効かず、吹き込みやすくなります。枠の変形、ビスの緩み、気密ピース・パッキンなど部品欠損も水密性低下につながります。

また、出窓は上面・側面・取り合いが多く、板金や防水処理が劣化すると漏れやすい傾向があります。部品交換で済むのか、枠ごと交換が必要かは、変形の程度と周辺下地の傷みで判断します。


放置すると起きる被害(費用が増える理由)

雨漏りの怖さは、シミなどの“見える被害”よりも、壁の中で進む“見えない被害”です。ダメージを左右するのは、濡れた回数よりも濡れている期間(放置時間)になりやすい点です。

見える症状:シミ・クロス浮き・家具への影響

初期は、窓上や窓脇のクロスに黄ばみ・輪ジミが出ます。水分が石膏ボードに染みると、乾いた後も跡が残り、時間差で広がることがあります。さらに濡れと乾燥を繰り返すと糊が弱り、浮きや剥がれにつながります。

窓際に置いたカーテンがカビ臭くなったり、木製家具の背面が反ったり、コンセント周りが湿って変色する例もあります。見た目の問題だけでなく、電気設備付近の湿気は、漏電やトラッキング現象のリスクにも関わるため、シミを見つけた時点で原因調査を進めるのが安全です。

見えない症状:下地の腐朽・カビ・室内環境への影響

壁内に水が回ると断熱材が湿って乾きにくくなり、木下地(間柱・窓台)が含水して腐朽しやすい環境になります。腐朽が進むと、窓台が柔らかくなったり、ビスが効かなくなったりして、サッシ周辺の固定力が落ちます。

また、湿気が続くとクロス裏や断熱材表面にカビが広がり、臭いだけが先に出ることもあります。咳・鼻炎などの不調につながる場合もあるため、健康面が気になる場合は、止水後に乾燥期間を確保し、必要に応じてボード交換や防カビ処理まで検討すると安心です。


ケース別:修理費用の目安と工事内容(内訳の考え方)

まずは費用の考え方(調査費/止水/復旧)

見積もりは「総額」だけを見ると比較しにくいため、次の3つに分けて考えると整理しやすくなります。

調査費:原因の仮説と確認(目視、必要に応じて散水試験など)
止水工事:雨水の浸入を止める工事
復旧工事:濡れた内装・外装を戻す工事

雨漏りは止水が先、復旧は後です。止水前にクロスを貼り替えると、再発時にやり直しになりやすいので注意しましょう。

軽度(1〜5万円目安):シーリング補修・排水孔清掃

軽度は、シーリング劣化や排水不良が中心で、下地まで大きく傷んでいない状態です。

・シーリング補修(増し打ち/打ち替え)
・レール清掃・排水孔の詰まり除去
・建付けの軽微な調整

増し打ちは短期的な応急に向き、基本は打ち替えの方が再発防止に有利です。窓数、2階窓など高所作業の有無で費用は上下します。

中度(5〜20万円目安):開口部まわりの防水処理+下地の部分補修

中度は、シーリングだけでなく、開口部まわりの防水処理や下地に不具合があるケースです。外壁材を部分的に外し、透湿防水シートの破れや重ね不足を補修し、防水テープ等で開口部まわりの防水ラインを作り直してから復旧します。

・外壁の部分解体/復旧
・開口部まわりの防水処理(防水テープ等)
・必要箇所の下地補修

“見えない部分”の工事ほど、写真記録で根拠を示してもらうのが安心です。

重度(20〜80万円以上目安):サッシ交換・出窓改修+下地・外装/内装復旧

重度は、枠の変形や腐食、下地腐朽が進み、部分補修では再発リスクが高い状態です。

・既存サッシ撤去(またはカバー工法)
・下地の補修/交換
・防水処理の再構成
・新規サッシ取付
・外壁/内装の復旧

サッシ本体価格だけで判断すると危険で、下地補修・防水処理・内装復旧が含まれているかがポイントです。出窓は構造上漏れやすく、板金・防水・断熱の再構成が必要になりやすいため、通常窓より高くなる傾向があります。

※上記の金額はあくまで目安です。
窓の数や大きさ、2階など高所で足場が必要か、外壁材の種類(サイディング/モルタル等)、下地腐朽の有無、調査(散水試験等)の要否によって費用は上下します。

部品交換・調整で済むケース(戸車・気密材など)

雨漏りに見えて、実は部品劣化や排水機能の不具合が原因のこともあります。

排水孔の清掃:数千円〜
戸車・気密材・クレセント等の交換や調整:1〜3万円目安(部品供給状況で変動)

築年数によって部品供給が終了している場合は、代替対応かサッシ交換の検討が必要になります。


リフォーム事例(工事のイメージがつかめる3例)

ここでは、よくあるパターンをもとに「どこを直して、どれくらいの規模になりやすいか」を整理します。

事例1:軽度|シーリング打ち替え+排水孔清掃で止水(数万円台)

症状:強風雨の日だけ窓脇が濡れる/クロスに小さな点ジミ
原因:取り合い部のシーリング劣化+排水孔の詰まり
工事内容:シーリング打ち替え、レール清掃・排水孔の復旧、簡易調整
ポイント:止水ができれば内装復旧は最小限で済み、費用も抑えやすい

事例2:中度|外壁部分開口+防水ライン再施工+内装一部復旧(10万円台)

症状:雨のたびに再発/窓上のクロスが浮く、シミが広がる
原因:外壁クラックや目地劣化からの回り込み+開口部まわりの防水不具合
工事内容:外壁を部分的に外して透湿防水シート補修、防水テープで開口部の防水ライン再施工、内装(ボード・クロス)部分復旧
ポイント:見えない部分の処置が中心なので、写真記録の有無が安心材料になる

事例3:重度|はつり工法でサッシ交換+下地交換+外装/内装復旧(30〜80万円以上)

症状:窓台が柔らかい/カビ臭がする/天井際まで濡れ跡が広がる
原因:長期浸水で下地腐朽が進行、枠周辺の雨仕舞いが破綻
工事内容:枠ごと撤去(はつり)→下地交換→防水再構成→新規サッシ取付→外装・内装復旧(出窓は板金・断熱の再構成も)
ポイント:サッシ本体価格だけでなく、下地・防水・復旧費込みで比較するのが重要


雨漏りを機に検討したいサッシリフォーム(再発防止+快適性)

雨漏り対応は「止水」が第一ですが、同時に窓性能を見直すと、再発防止だけでなく快適性にもつながります。

選択肢1:カバー工法(外壁を壊しにくい)

既存枠の上から新しい枠をかぶせる方法で、外壁を大きく壊しにくく、工期が短くなる傾向があります。

向くのは、枠の腐食が軽微で、外壁への影響を抑えたいケースです。ただし納まり次第で開口が少し狭くなる場合があり、下地腐朽が強い場合は不向きです。

選択肢2:はつり工法(枠ごと交換で防水ラインを作り直す)

枠ごと撤去して交換し、開口部まわりの防水ラインから作り直せるため、根本対策になりやすい工法です。

再発を繰り返している、下地腐朽が疑われる、納まりまで含めてやり直したい場合に有効ですが、外壁・内装の復旧が増えやすく、工期と費用が上がることがあります。

選択肢3:内窓(二重窓)で断熱・結露対策(※止水の後に)

内窓は断熱・防音・結露軽減に効果が期待できます。ただし、外部浸入(雨漏り)の入口を塞ぐ工事ではありません。

雨漏りが疑われる場合は、まず止水と原因解決を行い、その後に内窓で室内環境を改善する流れが安心です。


応急対応とDIYの注意点(やること・避けること)

室内側の応急対応(養生/水の誘導/記録)

雨漏り直後は、被害を広げないことが最優先です。

・床/家具を移動し、吸水シートやタオルで受ける
・壁を伝う場合はビニールで“水の通り道”を作り、バケツに集める
・発生日、雨量、風の有無、漏れた位置と量をメモ
・写真・動画を撮影(応急処置の前後も残す)

高所での外作業は危険です。無理をせず、安全確保を優先してください。

DIYで触ってよい範囲と、塞いではいけない場所(排水経路)

DIYでシーリングをする場合、目的を“雨当たりを減らす応急”に留めるのが安全です。濡れた面への施工は避け、汚れ落とし・脱脂・プライマーなど基本が守れないと早期に剥離しやすくなります。

特にサッシ下部やレール周辺は排水経路があるため、原因不明のまま塞ぐのはNGです。排水が止まると室内へあふれ、被害が拡大します。広範囲に塗りつぶすのではなく、ひび割れなど“原因が確実な箇所”に限定しましょう。

排水孔は製品ごとに形状が異なります。針金やドライバー等で無理にほじると部材を傷める可能性があるため、詰まりが取れない場合は無理をせず専門業者に相談してください。


業者に相談するときのチェックリスト(見積もりで迷わない)

調査の要点:目視/散水試験/写真記録(必要に応じて)

雨漏りは、調査の質で結果が大きく変わります。良い業者ほど目視だけで断定せず、必要に応じて散水試験で再現性を確認し、写真で根拠を示します。

ポイントは「どこから入って、どこを通って、どこに出たか」を説明できる提案かどうか。原因が複数ある家では、段階的に止水していく提案が合理的な場合もあります。

見積もりの見方:増し打ち・打ち替え/下地処理/廃材費/保証

「一式」が多い見積もりは比較が難しくなります。最低限、以下が分かれているか確認しましょう。

シーリング:増し打ち/打ち替え、材料名、撤去の有無
下地補修:範囲と内容
外壁・内装復旧:どこまで含むか
養生・廃材処分・諸経費
保証:期間、対象範囲、再発時の対応

極端に安い場合は工程が省かれている可能性があります。費用だけでなく、原因説明と工事範囲の妥当性で判断しましょう。


火災保険が使える可能性があるケースと流れ(要点だけ)

対象になりやすい例(台風・強風雨などの突発的損傷)

台風後に急に漏れ始めた、強風で板金がめくれた、飛来物で外装が破損した——など、突発的な外力が関与する場合は、火災保険(風災等)の補償対象になる可能性があります。

申請で揃えるもの(被害写真・発生日・見積もり)

一般的には、事故連絡→書類提出→鑑定(現地確認)→支払いの流れです。
被害箇所のアップだけでなく、位置関係が分かる引き写真、室内被害、発生日と天候、応急処置の記録、修理見積もりがあるとスムーズです。修理前の撮影が原則ですが、応急処置は必要なので前後の写真を残しましょう。

対象外になりやすい例(経年劣化・メンテ不足)

シーリングの寿命などの経年劣化、施工不良の是正、排水孔の詰まりなどメンテナンス不足は、対象外と判断されることが多いです。保険適用の可否は最終的に保険会社判断なので、断定せず事実ベースで整えることが重要です。

※火災保険の補償対象は、加入している補償内容(風災・水災・破損汚損等)や免責金額、契約条件によって変わります。


まとめ:最短で被害拡大を止める手順

サッシ(窓まわり)の雨漏りは、軽度なら1〜5万円程度で収まる一方、下地や外壁に及ぶと20万円以上に膨らむこともあります。費用差を生むのは、止水までの時間と原因特定の精度です。
直す順番は「応急→記録→調査→止水→乾燥→復旧」。この流れを守るだけで、無駄なやり直しを避けやすくなります。

今すぐやること(応急+記録)

・室内の養生と水の受け
・発生条件(雨量・風)のメモ
・写真・動画の記録(処置前後)
・レール清掃と排水孔の軽い確認(無理はしない)

相談の目安(再発/広がるシミ/天井際/カビ臭など)

・雨のたびに再発する
・シミが広がる、クロスが浮く
・窓上・天井際から濡れる
・カビ臭がする
・台風後に急に発生した(保険相談も含め早めに)

原因が分からないまま塞ぐより、調査だけでも早めに進めた方が、工事範囲を最小化でき、結果として費用と不安を抑えやすくなります。


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