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コラム

断熱リフォームの補助金は使える?窓・床・壁・天井・玄関ドアの対象工事と申請条件

2026.06.15
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冬の底冷えや夏の暑さが気になり、「窓を変えた方がいいのか」「床や壁まで断熱した方がいいのか」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

断熱リフォームは、住まいの快適性を高めるだけでなく、省エネにもつながるため、国や自治体の補助金制度の対象になりやすい工事のひとつです。

ただし、断熱に関わる工事であれば、すべて補助対象になるわけではありません。窓や内窓の設置は比較的制度に乗せやすい一方で、床・壁・天井・屋根の断熱や玄関ドアの交換は、工事範囲、性能基準、他の工事との組み合わせによって対象可否が変わります。

この記事では、断熱リフォームで使える主な補助金制度を整理しながら、窓・玄関ドア・床・壁・天井・屋根など部位ごとの対象工事、申請時に失敗しやすい注意点を解説します。

なお、補助金制度は年度や予算状況によって内容が変わります。この記事では2026年6月時点で確認できる公式情報をもとに解説していますが、実際に検討する際は、必ず各制度の公式サイトで最新情報を確認してください。


断熱リフォームの補助対象になりやすい工事

断熱リフォームで補助金を検討する場合、まずは部位ごとに対象になりやすい工事と、注意が必要な工事を分けて考えることが大切です。

工事部位補助対象になりやすさ主な注意点
窓・内窓・ガラス交換対象になりやすい製品の性能区分、サイズ、補助額、申請先を確認する
玄関ドア条件付きで対象になる場合がある窓工事との同一契約・同時申請が必要な制度がある
床・壁・天井・屋根の断熱対象になる場合がある断熱材の性能、使用量、施工範囲などの基準を確認する
住まい全体の省エネ改修大規模改修向けの制度で対象になる場合があるZEH水準など住宅全体の性能要件を満たす必要がある

窓・内窓・ガラス交換は、制度上の対象工事として明確に示されていることが多く、比較的検討しやすい工事です。

一方で、玄関ドアは単独工事では対象になりにくい場合があり、窓工事と同時に行うことが条件になるケースがあります。

また、床・壁・天井・屋根の断熱は、断熱材を追加するだけで必ず補助対象になるわけではありません。制度ごとに、断熱材の性能や使用量、施工範囲などの条件を満たしているかを確認する必要があります。

そのため、断熱リフォームで補助金を使いたい場合は、「断熱工事だから対象になる」と考えるのではなく、「予定している工事が制度の対象条件に合うか」を確認することが重要です。


断熱リフォームで確認したい主な補助金制度

断熱リフォームで確認しておきたい主な補助金制度には、次のようなものがあります。

先進的窓リノベ2026事業

先進的窓リノベ2026事業は、窓やガラスの断熱改修を中心とした制度です。

対象工事には、ガラス交換、内窓設置、外窓交換、一定条件を満たすドア交換などがあります。

補助対象になるには、対象製品を使うこと、対象製品の性能やサイズに応じて補助額が決まること、1申請あたりの補助額が5万円以上であることなどの条件があります。また、補助対象者に代わって交付申請を行う「窓リノベ事業者」と契約する必要があります。

施主本人が直接申請する制度ではないため、依頼先の会社が制度に対応しているかを事前に確認しましょう。

公式情報の確認先:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト

みらいエコ住宅2026事業

みらいエコ住宅2026事業は、新築だけでなく、既存住宅の省エネ改修も対象にした制度です。

リフォームでは、開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、エコ住宅設備の設置、子育て対応改修、防災性向上改修、バリアフリー改修などが対象工事として示されています。

断熱リフォームとの関係では、窓などの開口部断熱、外壁・屋根・天井・床などの躯体断熱が重要です。

ただし、対象住宅の条件、必須工事との組み合わせ、補助額の下限・上限などを確認する必要があります。リフォームの場合、原則として平成28年12月31日以前に新築された住宅が対象とされています。

公式情報の確認先:みらいエコ住宅2026事業 公式サイト

既存住宅の断熱リフォーム支援事業

既存住宅の断熱リフォーム支援事業は、環境省の補助金をもとに、公益財団法人北海道環境財団が全国を対象に公募している制度です。

2026年の公募では、「トータル断熱」と「居間だけ断熱」の2つのメニューがあり、断熱材・窓・ガラスを組み合わせた断熱改修や、居間を中心とした窓断熱改修などが対象になります。

この制度では、補助対象製品一覧に登録された製品を使うことが重要です。また、補助対象製品であっても、登録日や交付決定通知日より前に契約・工事着工された場合は対象外になるため、申請前の確認が欠かせません。

公式情報の確認先:既存住宅の断熱リフォーム支援事業 公式サイト

既存住宅のZEH・ZEH+化改修事業

既存住宅を大きく性能向上させたい場合は、ZEHリノベやZEH+改修も選択肢になります。

これは、窓だけ、床だけといった部分的な断熱工事というより、住まい全体をZEH水準、またはZEH+水準へ引き上げるような大規模改修向けの制度です。

令和8年度の既存改修では、ZEH+改修、ZEHリノベ、ZEH診断が取り扱われており、ZEH+改修は断熱等性能等級6以上およびBEI 0.7以下などの性能要件が示されています。

補助額上限は、ZEH+改修で地域区分により300万円または400万円、ZEHリノベで250万円とされています。

公式情報の確認先:ZEH補助金 既存改修 公式サイト

自治体独自の断熱リフォーム補助金

国の制度とは別に、自治体が省エネリフォームや断熱改修に関する補助制度を設けている場合もあります。

自治体制度は地域によって内容が大きく異なり、予算上限や受付期間も変わります。一般社団法人住宅リフォーム推進協議会の検索サイトでは、地方公共団体が実施する住宅リフォーム支援制度を地域や制度内容から検索できます。

ただし、自治体の補助金は受付開始後に早期終了することもあります。国の制度と併用できるかどうかも制度によって異なるため、最新情報は各自治体の窓口や公式サイトで確認しましょう。

公式情報の確認先:地方公共団体における住宅リフォーム支援制度検索サイト


窓・内窓・ガラス交換は断熱補助金の対象になりやすい

断熱リフォームの中でも、補助金を検討しやすいのが窓まわりの工事です。

断熱性能を高める代表的なリフォームとして、多くの制度で対象にされている工事には、次のようなものがあります。

・既存の窓の内側に内窓を設置する
・既存のガラスを断熱性能の高いガラスに交換する
・既存の窓を断熱性能の高い外窓に交換する

先進的窓リノベ2026事業では、対象製品を用いたガラス交換、内窓設置、外窓交換などが補助対象になります。補助額は一律ではなく、工事内容、住宅の建て方、対象製品の性能、サイズなどによって変わります。

また、みらいエコ住宅2026事業でも、開口部の断熱改修が対象になっています。

ただし、窓の断熱リフォームであっても、すべて同じ制度で申請できるわけではありません。製品の性能区分によって、先進的窓リノベ2026事業で扱うものと、みらいエコ住宅2026事業で扱うものに分かれる場合があります。

そのため、窓の断熱リフォームでは、「窓工事なら同じ制度で申請できる」と考えるのではなく、対象製品の性能区分、サイズ、補助額、申請先を確認することが大切です。

玄関ドアの断熱リフォームは単独では対象になりにくい場合がある

玄関ドアの交換も、断熱リフォームとして検討されることが多い工事です。古い玄関ドアはすき間風や冷気の原因になることがあり、断熱性能の高いドアに交換することで、玄関まわりの寒さ対策につながります。

ただし、補助金の対象として考える場合、玄関ドアは窓よりも注意が必要です。

先進的窓リノベ2026事業では、ドア交換は補助対象工事に含まれていますが、他の窓の工事と同一契約であり、同時に申請する場合のみ対象とされています。

また、ドア交換のみを補助対象とする工事や、ドア板の一部を構成するガラスだけを交換する工事は対象外の例として示されています。

そのため、玄関ドアの断熱リフォームを検討する場合は、「ドア単独で補助金が使えるか」ではなく、「窓や他の断熱工事と組み合わせた場合に対象になるか」を確認する必要があります。

玄関ドアの断熱性を高めたい場合は、窓の断熱リフォームとあわせて検討し、制度上の対象条件を満たせるかリフォーム会社に確認しながら進めると安心です。

床・壁・天井・屋根の断熱は施工範囲と基準の確認が必要

床・壁・天井・屋根の断熱は、補助対象になる場合があります。

足元の冷え、天井からの熱気、壁から伝わる寒さなどに悩んでいる場合、窓だけでなく躯体部分の断熱も検討する価値があります。

ただし、床・壁・天井・屋根の断熱は、窓工事に比べて補助対象の条件を細かく確認する必要があります。

みらいエコ住宅2026事業では、補助対象工事として「躯体の断熱改修」が含まれています。ただし、断熱材を追加する工事であっても、性能・使用量・施工範囲などの基準を満たさなければ、補助対象にならない場合があります。

床断熱では、床下全体を断熱するのか、一部の部屋だけを断熱するのかによって、補助対象としての扱いが変わる場合があります。断熱材の種類や使用量、施工範囲が制度の基準を満たしているかを確認することが大切です。

壁断熱では、外気に面する壁が対象になりやすい一方で、室内の間仕切壁は制度上の断熱改修として扱われにくいケースがあります。どの壁を工事するのかによって、補助対象になるかどうかが変わるため注意が必要です。

天井・屋根断熱では、天井裏や屋根まわりに使う断熱材の性能だけでなく、施工量や施工範囲が基準を満たしているかを確認する必要があります。夏の暑さ対策としても検討されやすい工事ですが、制度上の要件に合っているかを事前に確認しましょう。

このように、床・壁・天井・屋根の断熱リフォームは、部位ごとに確認すべきポイントが異なります。補助金を活用したい場合は、希望する工事内容が制度上の対象工事として成立するか、リフォーム会社に確認しながら進めることが大切です。

断熱リフォーム補助金で確認すべき条件

断熱リフォームで補助金を使う場合、工事内容だけでなく、複数の条件を確認する必要があります。

対象住宅の条件

制度によって、対象となる住宅の条件は異なります。

たとえば、みらいエコ住宅2026事業のリフォームでは、補助対象となる住宅について「平成28年12月31日以前に新築された住宅」などの条件が示されています。

平成29年以降の住宅でも、平成11年基準を満たさないことが証明できる場合は対象となる可能性があります。

築年数の古い住宅や中古住宅では対象となるケースもありますが、制度ごとの条件を確認することが重要です。

対象製品・性能基準

補助金制度では、対象製品が決められていることが多くあります。

先進的窓リノベ2026事業では、メーカーが登録申請し、事務局が一定の性能を満たすことを確認した製品が対象製品とされています。メーカーからは、製品の性能やサイズが記載された性能証明書が発行されます。

既存住宅の断熱リフォーム支援事業でも、補助対象製品一覧に登録された製品かどうかを申請前に確認する必要があります。

「断熱性能が高そうな製品」ではなく、「制度上の対象製品として登録されている製品」であるかが重要です。

登録事業者による申請が必要か

住宅省エネ2026キャンペーン系の制度では、施主本人が直接申請するのではなく、登録事業者が申請手続きを行う仕組みが基本です。

先進的窓リノベ2026事業では、窓リノベ事業者が補助対象者に代わって交付申請を行い、補助金を受け取って補助対象者に還元する仕組みです。

みらいエコ住宅2026事業でも、みらいエコ住宅事業者が工事発注者に代わって交付申請等を代行し、補助金を還元する仕組みとされています。

そのため、補助金を使いたい場合は、依頼するリフォーム会社が対象制度の登録事業者かどうかを確認しましょう。

補助額の下限・上限

補助金には、補助額の上限だけでなく、申請するための下限が設定されている場合があります。

たとえば、先進的窓リノベ2026事業では、1申請あたりの合計補助額が5万円以上の工事が対象です。

みらいエコ住宅2026事業でも、1つの交付申請で申請する補助額合計が5万円以上である必要があります。

小規模な工事では、補助対象工事であっても申請額の下限に届かないことがあるため、事前に見積もりと補助額の見込みを確認しておくことが大切です。

他の補助金との併用可否

国の補助金同士は、同じ工事や同じ製品に対して重複して使えないことが一般的です。

先進的窓リノベ2026事業では、同一の窓・ガラス・ドアに対して、国の他の補助制度から重複して補助を受けることはできないとされています。一方で、地方公共団体の補助制度については、国費が充当されているものを除き併用可能とされています。

自治体補助金も、国費が含まれている場合や併用不可の条件がある場合があります。「国の補助金と自治体の補助金を必ず二重で使える」とは限らないため、各制度の窓口で確認しましょう。

断熱リフォーム補助金の申請で失敗しやすいポイント

断熱リフォームの補助金では、工事内容が対象に見えても、申請手続きや書類の不備で補助を受けられないケースがあります。


工事前申請が必要な制度を見落とす

制度によって、申請や着工のタイミングは異なります。

先進的窓リノベ2026事業では、対象となる工事着手期間が2025年11月28日から遅くとも2026年12月31日までとされ、交付申請は工事完了後に提出できるとされています。

一方、既存住宅の断熱リフォーム支援事業では、補助対象製品であっても、登録日や交付決定通知日より前に契約・工事着工された場合は補助対象外となるため注意が必要です。

このように、制度によって「工事完了後に交付申請を行うもの」と「交付決定前の契約・着工が認められないもの」があります。

登録事業者でない会社に依頼してしまう

登録事業者による申請が必要な制度では、対象制度に登録していない会社へ依頼すると、補助金申請ができない場合があります。

見積もり時には、対応している補助金制度、登録事業者かどうか、申請サポートの範囲を確認しておきましょう。

対象製品・性能証明書の確認が漏れる

補助金では、対象製品を使用していることを証明する書類が必要になる場合があります。

たとえば、みらいエコ住宅2026事業の開口部断熱改修では、ガラス交換、内窓設置、外窓交換、ドア交換などの工事ごとに、性能証明書の提出が求められています。

「断熱性能が高そうな製品」ではなく、「制度上の対象製品として登録されている製品」であるかを確認しましょう。

工事前・工事後の写真を撮り忘れる

補助金申請では、工事写真が必要になることがあります。

みらいエコ住宅2026事業の開口部断熱改修では、申請する設置箇所ごとに、工事前後の写真を撮影してアップロードする必要があります。公式サイトでも、工事前写真を撮り忘れた場合、補助金の交付を受けることはできないと示されています。

工事が始まってからでは撮れない写真もあるため、施工会社と事前に撮影の段取りを確認しておきましょう。

施主支給や材工分離で対象外になる場合がある

補助金制度では、施主が自分で製品を購入し、取り付けだけを施工会社に依頼する形では対象外になる場合があります。

対象製品、契約形態、施工者、申請者の条件が制度に合っているかを確認しないまま進めると、後から補助対象外と分かる可能性があります。

補助金を使いたい場合は、製品購入や契約前の段階で、制度に対応できるリフォーム会社へ確認することが大切です。

補助金の対象可否だけでなく、住まいの課題に合う工事を選ぶ

補助金を使えるかどうかは、断熱リフォームを検討するうえで大切な判断材料です。しかし、補助金の対象になる工事だけを優先してしまうと、本来解決したい住まいの悩みに合わないリフォームになることがあります。

たとえば、窓の断熱改修は補助金を検討しやすい工事ですが、床下からの冷えが強い家では、窓だけを変えても足元の寒さが十分に改善されない場合があります。

反対に、天井や屋根からの熱気が気になる家では、窓だけでなく天井や屋根まわりの断熱も検討した方がよいことがあります。

また、築年数が経った住宅では、断熱だけでなく、雨漏り、耐震性、劣化状況、配管や水回りの状態なども合わせて確認した方がよいケースがあります。

補助金はあくまで、必要なリフォームを進めるための手段です。大切なのは、今の住まいのどこに課題があり、どの工事を優先すれば暮らしやすさにつながるのかを整理したうえで、使える制度を確認することです。

リフォーム会社に相談するときに確認したいこと

断熱リフォームで補助金を使いたい場合は、リフォーム会社へ相談する段階で、次の点を確認しておくと安心です。

まず、希望している工事が補助対象になりそうかを確認しましょう。窓、床、壁、天井、屋根、玄関ドアなど、どの部位を工事するかによって対象制度が変わります。

次に、対象製品や性能基準を確認してもらえるかも重要です。補助金制度では、対象製品一覧に登録された製品や、性能証明書が必要になる場合があります。

また、申請タイミングに合わせた工事スケジュールを組めるかも確認しましょう。制度によっては、工事前の申請や交付決定前の契約・着工制限があるため、スケジュール管理を誤ると補助対象外になる可能性があります。

さらに、補助金が使えない場合の代替プランも相談できると安心です。補助金の対象になる工事だけを選ぶのではなく、住まいの状態や予算、暮らし方に合わせて優先順位を決めることが大切です。


まとめ|断熱リフォームの補助金は対象工事と申請条件の確認が大切

断熱リフォームは、補助金を活用しやすい工事のひとつです。特に、窓・内窓・ガラス交換は対象制度が比較的分かりやすく、検討しやすい工事といえます。

一方で、玄関ドアは窓との同時工事が条件になる場合があり、床・壁・天井・屋根の断熱は、断熱材の性能や使用量、施工範囲などの確認が必要です。

また、補助金申請では、登録事業者、対象製品、性能証明書、工事写真、申請タイミング、他制度との併用可否など、多くの確認事項があります。

断熱リフォームで補助金を活用するには、「どの制度が使えるか」だけでなく、「予定している工事が制度の対象条件に合うか」を確認することが大切です。

補助金の対象に合わせて工事を選ぶのではなく、住まいの悩みを解決するために必要な工事を整理し、そのうえで使える制度を確認しましょう。

補助金を上手に活用しながら、自宅に合った断熱リフォームを検討することが大切です。

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