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コラム

断熱リノベーションで暑さ・寒さ・光熱費はここまで変わる|一軒家・マンション別 断熱リノベ完全ガイド

2026.01.31
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夏はエアコンをつけてもなかなか涼しくならず、冬は暖房を入れても足元が冷える。さらに結露やカビが発生しやすく、光熱費も年々高くなっている。

そんな住まいの悩みを抱えていませんか。こうした不快さの原因は、築年数だけでなく「断熱性能」にあるケースが少なくありません。

断熱性能というと新築住宅の話だと思われがちですが、実は一軒家でもマンションでも、後から性能を高めることは可能です。断熱リノベーションや断熱リフォームを行うことで、室内の温度差を抑え、結露対策や省エネ、光熱費削減につなげられる可能性があります。

住まいの快適性だけでなく、ヒートショックなど健康リスクの軽減を目指せる点も見逃せません。
本記事では、断熱性能が暮らしに与える影響を整理したうえで、断熱リノベーションとは何かをわかりやすく解説します。

今の住まいをより快適な空間にしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。


断熱性能が暮らしに与える影響とは

住まいの断熱性能は、日々の快適さに直結する重要な要素です。暑さや寒さを感じやすいかどうかだけでなく、光熱費や住まいの傷みやすさ、さらには健康面にも影響を及ぼします。ここでは、断熱性能が低い場合に起こりやすい以下3つの影響を見ていきましょう。

● 暑さ・寒さが身体の負担になる
● 光熱費がかさみやすくなる
● 結露や住環境の劣化につながる

暑さ・寒さが身体の負担になる

断熱性能が十分でない住まいでは、室温と体感温度にズレが生じやすくなります。暖房で室温を上げていても、壁や床、窓から冷気が伝わることで、数値ほど暖かく感じられないことがあるのです。

夏も同様に、外からの熱が室内に入り込みやすく、エアコンをつけていても蒸し暑さを感じやすくなります。こうした環境では、冷房や暖房を強めに、かつ長時間使わなければならない状況になりがちです。

その結果、身体が冷えすぎたり、乾燥を感じたりといった負担が生じる場合もあります。特に高齢の方や小さな子どもにとっては、室内環境の変化がストレスになることも少なくありません。

また、断熱性能が低い住まいでは、部屋ごとの温度差が大きくなりがちです。リビングは暖かい一方で、廊下や浴室、トイレが極端に寒いといった状況は珍しくありません。この急激な温度差は、血圧の変動を引き起こし、ヒートショックなどの健康リスクを高める要因になります。

断熱性能を見直すことは、快適さだけでなく、安心して暮らせる環境づくりにもつながるのです。

光熱費がかさみやすくなる

断熱性能が低い住まいでは、室内で暖めた空気や冷やした空気が外へ逃げやすくなります。特に窓や外壁、床、天井は熱の出入りが起こりやすく、いわゆるエネルギーロスが大きくなりがちです。

この状態では、冷暖房を稼働させても効率よく室温を保つことが難しくなります。その結果、設定温度を上げ下げしたり、運転時間を延ばしたりする必要が出てきます。こうした使い方が続くと、電気代やガス代が高くなりやすく、光熱費の負担を感じる原因になります。

光熱費を抑えたいと考えている場合、設備の省エネ性能だけでなく、住まい全体の断熱性能に目を向けることが重要です。


結露や住環境の劣化につながる

断熱性能が低い住まいでは、室内外の温度差が大きくなりやすく、結露が発生しやすい傾向があります。特に冬場は、暖かい室内の空気が冷えた窓や壁に触れることで水滴となり、窓まわりに結露が生じやすくなります。

結露を放置すると、カビの発生や建材の劣化につながる恐れがあります。見た目の問題にとどまらず、壁紙の剥がれや木材の傷みなど、住まいの耐久性にも影響を及ぼすでしょう。

さらに、壁の内部で結露が起きている場合は、気づかないうちに劣化が進行してしまうケースもあります。断熱リノベーションや断熱リフォームによって住まいの断熱性能を高めると、室内外の温度差が緩やかになり、結露の発生を抑えやすくなります。

その結果、カビ対策や住環境の維持につながり、長く快適に暮らせる住まいを目指せるのです。


断熱リノベーション・断熱リフォームとは?

断熱リノベーションや断熱リフォームとは、既存の住宅に断熱性能を高める工事を施し、室内環境を改善する取り組みを指します。断熱とは、外の暑さや寒さが室内に伝わるのを抑え、冷暖房で整えた空気をできるだけ逃がさないようにする施工のことです。住まいの外と内をゆるやかに区切ることで、室温を安定させやすくなります。

その役割を担うのが断熱材です。断熱材は、壁や床、天井、窓まわりなどに施され、外の熱が伝わりにくくなるようにすることで、室温が外気温の影響を受けにくくする役割を果たします。断熱材が十分に入っていない住宅では外気温の影響を強く受けてしまい、夏は暑く、冬は寒くなりがちです。

断熱リノベーションでは、こうした弱点となりやすい部分を補強し、住まい全体の性能を底上げしていきます。

新築と比べたときの断熱リノベーションの特徴

新築住宅では、建築時点で一定の断熱基準を満たすことが求められています。そのため、壁や床、天井に断熱材が標準的に施工され、窓にも断熱性能の高い製品が採用されるケースが増えています。

一方、築年数が経った住宅では、当時の基準が今ほど厳しくなく、断熱材が十分に使われていないことも少なくありません。断熱リノベーションでは、こうした既存住宅の断熱性能を後から高めることが可能です。

ただし、新築と同じレベルの性能をすべて再現できるとは限らず、構造や間取り、施工範囲によってできること・できないことがあります。例えば、壁の内部すべてに断熱材を入れ直すのが難しい場合もあれば、窓の交換が制限されるケースもあります。

そのため、現実的な範囲で効果を高めていくことが重要です。

断熱リノベーションで行われる主な工法

断熱リノベーションで多く採用されるのが、内断熱と呼ばれる工法です。これは、壁や天井、床の室内側に断熱材を施工する方法で、既存の建物を活かしながら断熱性能を高めやすい点が特徴です。

一軒家だけでなく、マンションでも対応しやすい工法として広く用いられています。さらに、窓まわりでは内窓の設置や、断熱性能の高いガラスを取り入れる方法もあります。窓は熱の出入りが最も大きい部分のひとつであるため、対策することで体感温度の改善が期待できるでしょう。

なお、マンションでは工事できる範囲に制約がある場合もあるため、実施可能な内容や手続きは事前に確認しておくことが大切です。


一軒家とマンションの断熱リノベーションの比較

断熱リノベーションは一軒家でもマンションでも検討できますが、建物の構造やルールの違いによって、考え方や進め方は異なります。それぞれの特徴を理解したうえで、自分の住まいに合った方法を選ぶことが重要です。

一軒家は断熱工事の自由度が高く、計画の幅が広い

一軒家の断熱リノベーションでは、住まい全体を包み込むように断熱性能を高める「全体断熱」を検討しやすい点が大きな特徴です。壁・床・天井といった主要部分をまとめて見直すことで、室内の温度差を抑えやすくなり、快適性や省エネ効果をより実感しやすくなります。

一方で、予算や工事規模の関係から、すべてを一度に行うのが難しい場合もあります。その場合は、寒さや暑さを特に感じやすい部屋や、滞在時間の長いリビングから部分断熱を始めるという選択も現実的です。

窓まわりや床下など、効果が出やすい箇所から段階的に進めることで、無理のない計画が立てやすくなります。一軒家は構造上の制約が比較的少ない分、工法や断熱材の選択肢が多く、専門会社と相談しながら住まいに合った断熱計画を立てやすいといえるでしょう。

マンションは制約を理解したうえで、効果的な断熱を行う

マンションの断熱リノベーションでは、「専有部分」と「共用部分」の区別が重要になります。専有部分とは、室内側の壁や床、天井など、居住者が単独で使用する範囲を指します。

一方、外壁や外窓、玄関ドアなどは共用部分とされることが多く、個人の判断で工事できないのが基本です。管理規約によって工事内容が制限されているケースも少なくありません。

そのため、断熱リノベーションを検討する際は、事前に管理規約を確認し、どこまで工事が可能かを把握しておきましょう。

こうした制約がある中でも比較的実施しやすい断熱対策として代表的なのが内窓の設置です。外窓を変更せずに断熱性能を高められる方法として広く採用されています。限られた範囲の中で、効果が期待できるポイントを見極めることが重要です。


断熱リノベーションで得られるメリット

断熱リノベーションの魅力は、単に住まいが暖かく、あるいは涼しくなることだけではありません。
快適性や省エネ性、住まいとしての価値まで、暮らし全体にさまざまな変化が期待できます。

● 室内の温度が年中安定しやすくなる
● 省エネ・光熱費削減にもつながる
● 住まいの資産価値にも影響する
● 暮らしへの満足度が高まる

室内の温度が年中安定しやすくなる

断熱性能が高まると、外気の影響を受けにくくなり、室内の温度が安定しやすくなります。冬は暖房を切ってもしばらく暖かさが保たれ、夏は冷房の効きが穏やかに持続するため、極端な暑さや寒さを感じにくくなるでしょう。

これにより、朝晩の冷え込みや日中の温度変化による不快感が軽減されやすくなります。また、冷暖房の効率が向上することで、設定温度を極端に調整しなくても室温が安定しやすくなるのもメリットです。

特に高齢の方や小さな子どもにとって、急激な温度変化が少ない住まいは安心感につながります。ヒートショックなどの健康リスクを抑える観点からも、断熱性能を高める意義は大きいといえるでしょう。

省エネ・光熱費削減にもつながる

断熱性能が向上すると、冷暖房で使ったエネルギーが外へ逃げにくくなります。その結果、冷暖房の稼働時間や出力を抑えやすくなり、光熱費の削減が期待できるのです。特に、これまで光熱費が高いと感じていた家庭ほど、変化を実感しやすい傾向があります。

ただし、光熱費の削減効果は、住まいの広さや断熱工事の範囲、ライフスタイルによって異なります。そのため、断熱リノベーションを検討する際は、単純な金額の比較だけでなく、どの程度の期間で負担を回収できそうかという視点も大切です。

快適性の向上と省エネ効果をあわせて考えることで、納得感のある判断につながります。

住まいの資産価値にも影響する

断熱リノベーションは、住まいの性能を高める改修として評価されることがあります。室内環境が整い、省エネ性が向上した住まいは、将来的に売却や賃貸を検討する際にも、プラスの要素として捉えられやすくなります。

近年では、中古住宅を選ぶ際に、断熱性や省エネ性能を重視する人も増えています。そのため、断熱性能を高めておくことは、住まいの評価を下支えする要素のひとつになる可能性があります。

築年数が経っていても、適切に性能が改善されていれば、住まいとしての魅力を伝えやすくなります。

暮らしへの満足度を高めやすい

断熱性能が改善されると、日々の小さなストレスが減り、暮らし全体への満足度が高まりやすくなるでしょう。寒さや暑さを我慢する必要が減り、結露やカビへの不安も軽減されることで、住まいに対する安心感が生まれます。

また、「この家は過ごしにくい」という印象が薄れることで、長く住み続けたいと感じやすくなる点も見逃せません。断熱リノベーションは、単なる設備更新ではなく、住まいとの付き合い方を前向きに変えるきっかけになることもあります。


断熱リノベーションを検討する際のポイント

断熱リノベーションは、工事の内容や進め方によって満足度に差が出やすい分野です。ここでは、検討時に押さえておきたい判断軸や注意点を整理します。

迷ったら「部分断熱から」始めると失敗しにくい

断熱リノベーションは、最初から住まい全体を一気に変える方法だけが正解ではありません。特に初めての方は、体感しやすい場所から改善できる「部分断熱」を起点にすると、費用と効果のバランスを取りやすくなります。

具体的には、滞在時間が長いリビングや寝室、熱の出入りが大きい窓まわりから着手すると、快適性の変化を実感しやすい傾向です。寒さの原因が床から来ているなら床、日射で暑いなら窓、部屋ごとの温度差が大きいなら断熱範囲を広げる、といった形で住まいの課題に合わせて優先順位を決めましょう。

全体断熱は効果が出やすい一方、工事規模と費用が大きくなりやすいので、「今の不満をどこまで解消したいか」「どの範囲なら予算内で実現できるか」を軸に現実的なプランを組むと、納得感のある判断につながります。

工事の成否は「会社選び」と「現地調査の丁寧さ」で決まる

断熱リノベーションは、同じ断熱工事でも設計と施工の考え方で結果が変わりやすい分野です。そのため、見積りを取る際は価格だけで比較せず、提案の根拠が明確かどうかを重視することが大切です。

断熱を専門に扱う会社なら、断熱材の選定や施工方法、結露リスクへの配慮など提案の解像度が高いことが期待できます。一方で、総合リフォーム会社は内装や設備更新と合わせて計画しやすい強みがあります。

どちらが良いというより、「断熱をどこまで重視したいか」「同時に何を直したいか」で選び方が変わるでしょう。また、現地調査が丁寧な会社ほど、建物の構造や既存の断熱状況、すき間の多さ、結露が起きやすい部位などを踏まえた提案になりやすく、工事後のギャップを減らせます。

可能であれば、断熱性能の考え方を数値や根拠で説明してくれるか、工事後の保証やアフター対応が明確かも確認すると安心です。

補助金は「対象工事」と「申請タイミング」を押さえれば使いやすい

断熱リノベーションでは、国や自治体の補助金制度を利用できる場合があります。ただし、すべての断熱工事が対象になるわけではなく、対象となる工事内容や製品要件、住宅の条件が制度ごとに定められています。

特に窓の断熱改修は支援制度が用意されることが多い一方、断熱材工事や換気設備を含む改修は条件が複雑になることもあります。ここで重要なのは「工事を始めてから調べる」のではなく、「計画段階で確認する」ことです。

制度によっては、契約や着工の前に申請が必要だったり、登録事業者を通すことが必須だったりします。手続きの流れや必要書類は工事会社がサポートしてくれるケースも多いので、見積り相談の段階で補助金対応の可否を確認しておくと、取りこぼしを防ぎやすくなります。

トラブルは「見積りの曖昧さ」と「マンション規約の見落とし」で起きやすい

断熱リノベーションでよくある失敗は、工事範囲や仕様が曖昧なまま契約してしまい、完成後に「思っていたのと違う」と感じるケースです。とくに見積りに「一式」が多い場合は要注意です。どこにどんな断熱材を入れるのか、窓はどうするのか、気密や結露対策はどう考えるのかが読み取れないまま進むことになります。

事前に仕様・範囲・施工方法を具体化し、期待できる効果と限界も説明してもらうことで、ギャップは小さくできるでしょう。マンションではさらに管理規約の制約が絡みます。外窓や玄関ドアなどが共用部分に該当し、個人の判断で工事できない場合があるため、事前に規約確認と管理組合への相談が欠かせません。

工事後のクレームとしては、効果を感じにくい、結露が改善しない、生活音や換気の違和感が出た、といったものが挙げられます。こうした不満の多くは「設計段階のすり合わせ不足」から起こるため、着工前に目的・優先順位・制約・期待値をきちんと揃えておくことが最大の予防策になります。


暑さ・寒さ・光熱費の悩みは、断熱性能の見直しから解決できる

断熱性能が低いままだと、冷暖房に頼らざるを得ず、快適性だけでなく健康面や家計にも負担がかかりやすくなります。断熱リノベーションや断熱リフォームは、新築住宅だけのものではありません。

一軒家でもマンションでも、後から住まいの性能を高めることは可能です。工事の自由度や制約は住まいの形態によって異なりますが、部分断熱から始める、窓まわりを重点的に改善するなど、状況に応じた選択肢があります。

断熱性能を見直すことで、室内温度が安定し、冷暖房の効率が高まり、結露対策や省エネ、光熱費削減につながる可能性があります。重要なのは、住まいの状態を正しく把握し、目的や優先順位を整理したうえで、信頼できる専門家に相談することです。

一軒家でもマンションでも、断熱を見直すことで暮らしは大きく変わります。今の住まいに感じている小さな不満こそ、断熱リノベーションを検討するきっかけとして、一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。

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