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コラム

【知らないと損】先進的窓リノベ2025|窓リフォームで補助金最大200万円!申請方法・費用・メリットまとめ

2025.07.15
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住まいを快適に、お得にリノベーション!「窓」が変われば、暮らしが変わる

・「もっと快適な家にしたいけど、費用が心配…」
・「冬は寒く、夏は暑い。冷暖房が効きにくい…」
・「窓の結露やカビに悩まされている…」

こうした悩みをお持ちの方に、ぜひ知ってほしい制度があります。それが、日本政府が推進する「住宅省エネ2025キャンペーン」。
その中でも特に注目されているのが「先進的窓リノベ2025事業」です。

この制度では、既存住宅の窓や玄関ドアの断熱性能を高めるリフォームに対して補助金が支給されます。2025年度も前年度と同等の1,350億円という大規模な予算が確保されています。

この記事では、この制度の概要から補助対象、申請方法、補助金額、さらにお得に活用するためのポイントまで、わかりやすく解説します。


なぜ「窓」?実は快適さと省エネのカギを握る場所

住宅の熱の出入りの約6割は「窓」からといわれています。断熱性の低い窓は、冷暖房効率を大きく下げ、住まいの快適性を損なう原因に。
そこで注目されているのが「窓の断熱リフォーム」です。

窓の断熱性能が向上すると、こんなに良いことが!

・冷暖房の効率が上がり、年間を通じて快適な室内環境を維持できる。

・結露の発生抑制、カビやダニのリスク軽減。

・遮音効果の向上が期待できる。

・住宅の省エネ性能向上で、資産価値アップも期待。


「先進的窓リノベ2025事業」とは?

制度の目的

窓の断熱性を向上させることで外気の影響を抑え、住宅のエネルギー消費を削減し、光熱費の節約や省エネ化を促進することにあります。

政府は2030年度までに家庭部門からのCO2排出量を66%削減することを目標としており、この事業は地球環境配慮の一環として、窓のリフォームに補助金を出すことで既存住宅の省エネ化を促進することを目的としています。

対象者

工事発注者であり、その住宅の所有者等である方(居住していることが前提)となります。投資目的や賃貸経営目的での利用は制限されています。

集合住宅の場合、個人の住戸所有者だけでなく、管理組合や管理組合法人も申請が可能です。本事業は既存住宅のリフォーム工事を対象としており、新築住宅は補助対象外です。

対象期間

・対象工事の着工期間
2024年11月22日以降に着工し、遅くとも2025年12月31日までに施工が完了した工事が対象となります。この日付は、閣議決定が行われた日を基準としています。

・交付申請の受付期間
申請受付は2025年3月下旬から開始され、予算上限に達するまで、遅くとも2025年12月31日までとされています。

・集中支援期間:2025年がラストチャンスになる可能性も
経済産業省は、2023年から2025年までを先進的窓リノベ事業の集中支援期間と定めています。特に2025年は補助額が手厚い最後の年となる可能性が高いと予想されています。そのため、駆け込みで利用する人が多く、年末には予算が残っていない可能性もあるため、早めの検討が推奨されています。


対象となるリフォーム内容

窓のリフォームは主に3種類

この事業で対象となる窓のリフォームは、大きく分けて3種類あります。

1.ガラス交換
既存の窓サッシはそのままに、ガラスのみを高断熱のガラスに交換する方法です。現在の部屋のイメージを最も崩さない方法ですが、先進的窓リノベ事業の対象とならない場合がほとんどです。

2.内窓の設置(二重窓)
既存の窓はそのままに、部屋の内側にもう一つ断熱窓を設置する方法です。最もリーズナブルに窓の断熱化が行えます。

3.外窓の交換(窓サッシごと交換)
窓サッシごと交換する方法で、以下の2通りがあります。

・カバー工法:既存の窓枠の上から新しい窓枠を覆い被せるように取り付ける方法です。既存のサッシが見えなくなり、1日で工事が完了することが多いです。

・はつり工法:既存の窓枠を完全に撤去し、新たに窓枠を取り付ける方法です。外装や内装の補修が必要になるため、比較的高額になり、日数もかかります。

※玄関ドアも断熱改修の対象。ただし、窓の工事と同一の契約であり、同時申請の場合のみ補助対象。ドア単独の工事は対象外。

「内窓の設置」「外窓の交換」に使われる主なガラスの種類

窓の断熱性能を高めるために使用されるガラスには、以下の種類があります。

・Low-E複層ガラス
一般的な省エネ住宅に広く採用されており、断熱・遮熱性能が高いです。

・トリプルガラス
3枚構造で、2つの空気層やアルゴン・クリプトンガス封入により、特に寒冷地で高い断熱性能を発揮します。

・真空ガラス
真空層によって高い断熱・防音性能を持ち、SSグレードの内窓で採用されます。

補助対象製品の「性能基準」をクリアすることが必須!

すべての対象工事において、リフォーム後の窓やドアが一定の断熱性能基準を満たす必要があります。具体的には、熱貫流率(Uw値)が1.9W/㎡K以下であることが求められています。Uw値が低いほど断熱性能が高いことを意味します。

2024年からの変更点として、Uw値2.3以下のBグレードおよび極小サイズ(X)が対象外となり、より高性能な製品が求められる傾向にあります。


補助金額の目安と条件

補助金額は、窓の大きさ(大・中・小)と断熱性能(SSグレード・Sグレード・Aグレード)の組み合わせによって決定されます。当然ながら、窓が大きく、断熱性能が高いほど補助額は大きくなります。

具体的な補助金額の目安

・内窓の設置・交換
1製品あたりの補助額は1.2万円から10.6万円です。2024年度と比較して、内窓の補助額は減額されました。

特にAグレードでは、
大サイズで2.6万円(2.6万円の減額、約50%減)
中サイズで1.8万円(1.8万円の減額、約50%減)
小サイズで1.2万円(1.1万円の減額、約50%減)
と大幅な減額となっています。これは、国が高性能な窓への交換をより強く推奨していることの表れと考えられます。

・ガラス交換
ガラス1枚あたりの補助額は0.5万円から5.5万円です。ガラス交換はほとんどの場合、先進的窓リノベ事業の対象外となります。単板ガラスから複層ガラスへの交換など、断熱性能が著しく向上する一部のケースのみが対象となる場合が多いです。

・外窓交換(カバー工法)
1製品あたりの補助額は、戸建住宅・低層集合住宅で5.8万円から22万円、中高層集合住宅で6.2万円から26.6万円です。カバー工法の補助額は2024年から変更ありませんでした。

・外窓交換(はつり工法)
1製品あたりの補助額は、戸建住宅・低層集合住宅で4.6万円から18.3万円、中高層集合住宅で6.2万円から26.6万円です。

・玄関ドア交換

窓交換と同様の補助金額設定です。

補助金には上限と最低額がある!

この制度では、1戸あたり最大200万円の補助を受けることができます。

ただし、申請できるのは、1申請あたりの合計補助額が5万円以上となる工事に限られており、5万円未満の場合は補助の対象外となります。

補助率は、補助対象となる工事費用の2分の1が支給される仕組みで、最大の補助額である200万円を受け取るには、対象となる工事費用が少なくとも400万円以上必要です。

補助金をフル活用するための3つのポイント

1.補助対象経費が十分に大きいこと(400万円以上)。

2.補助対象となる窓・ドアが、最も高い補助単価(SSグレード・大サイズ)であること。

3.補助対象工事の合計補助額が200万円に達するまで複数箇所で工事を行うこと。

補助金額の変動:地域(寒冷地など)、使用製品のグレード、工法選択(カバー工法とはつり工法)によって補助金額は変動することが公式に確認されています。

補助対象外となる費用

●省エネ・断熱性能基準(Uw値など)を満たさない窓やドア。

●窓・ドアの設置に直接関係しない工事や商品(例:内装工事、電気工事、カーテン、ブラインド、外壁補修、基礎工事)。

●既存設備の撤去・移設・廃棄費用のみの工事。

●消耗品や予備品、修理・メンテナンス費用。

●消費税、振込手数料、配送料などの諸経費。

●補助金の交付決定前に発注・契約した工事や商品。

●二酸化炭素排出削減に寄与しない設備や法定必需品など、国が定める基準に合致しない経費や商品。


補助金適用前の工事費用の目安

内窓の設置は、断熱性能や防音性の向上を手軽に実現でき、費用面でも比較的導入しやすいのが特長です。一般的なサイズの窓であれば、1か所あたりの設置費用はおおよそ8万円から15万円程度に収まることが多く、初めてのリフォームにも適しています。

ただし、高性能な断熱仕様の製品や、サイズの大きな掃き出し窓などの場合は、費用が大きくなり、1窓で30万円近くかかるケースもあります。

外窓交換は工法によって費用が大きく変動するため、目的や予算に応じた選択が重要です。たとえば、既存の窓枠の上から新しい枠を被せる「カバー工法」で行う場合は、1か所あたり25万円から35万円程度が目安です。

この工法は比較的短期間で施工できる点がメリットですが、さらに壁を一部壊して枠ごと交換する「はつり工法」を選ぶと、工事の手間が増える分、費用もより高くなる傾向があります。

なお、窓のリフォームを複数箇所まとめて依頼することで、工事費用を抑えられることもあります。施工の効率が上がるため、1か所ごとの単価が割安になる場合が多く、全体的なコストパフォーマンスが良くなる可能性があります。窓の性能を見直すなら、まとめて検討するのがおすすめです。


申請は思ったよりカンタン?補助金を受け取るまでの流れ

消費者自身が動くことは少ない!申請は「施工会社」が代行

補助金申請は、基本的に工事を受け負った事業者(施工会社)が行います。消費者が直接手続きを行う必要はありません。

1.まずは「窓リノべ事業者」に登録している業者を選ぼう!
施工業者は「窓リノべ事業者」として登録されている必要があり、登録を済ませた業者でないと申請ができません。依頼する前に確認が必要です。

2.工事契約と「共同事業実施規約」の締結
工事請負契約の締結時に、補助事業者と共同事業者(施主)との間で、補助事業の実施や補助金の受け取りに関する取り決めを締結し、交付申請時に提出する必要があります。

3.予算切れの心配を減らす「予約申請」のススメ
工事着手後であれば、補助金の予算枠を3ヶ月間事前に確保できる「交付申請の予約」制度があります。これは予算切れのリスクを軽減するために非常に有効です。

4.どんな書類が必要になるの?
必要書類は、工事請負契約書、工事前後の写真、製品の性能を証明する書類、本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証など)、共同事業実施規約などが必要です。

申請額が30万円以上になる場合、その住宅が建築から1年以上経過した既存住宅であることを証明する書類(検査済証、登記事項証明書、固定資産税納税通知書など)の提出が求められます。

5.補助金が振り込まれるのは「施工会社」です!

補助金はまず施工会社に振り込まれるため、最終的な工事代金から差し引いてもらうのか、それとも一旦全額支払った後にキャッシュバックされるのかなど、還元方法を事前に施工会社とよく話し合い、契約内容として確認しておくことが非常に重要です。

一般的には、タイムラグが生じるため、一時的に全額を支払い、交付後に返金されることが多いです。


他の補助金との併用はできる?できない?

「先進的窓リノベ2025事業」では、原則として国の他の補助金との併用は認められていません。

具体的には、補助対象となる工事内容が重複する場合には、複数の国の補助制度を同時に利用することはできない決まりとなっています。したがって、他の国の補助金をすでに活用している場合は、対象となる工事項目の重複がないか、事前にしっかりと確認する必要があります。

ただし、「住宅省エネ2025キャンペーン」の中で実施されている他の事業とは、一定の条件を満たすことで併用が可能です。

たとえば、子育てエコホーム支援事業や給湯省エネ事業など、同じキャンペーン内の他の補助制度であっても、補助対象となる部分が重ならなければ併用できます。このように、異なる事業の補助を組み合わせることで、より幅広い工事に対して経済的な支援を受けることができます。

また、国の補助金と異なり、地方自治体が独自に実施している補助制度との併用も認められています。

具体的には、国費が使われていない市区町村や都道府県の補助金であれば、この制度と合わせて利用することが可能です。特に、東京都など一部の自治体では非常に手厚い支援が用意されているケースもあるため、お住まいの地域の補助制度についても調べてみる価値があります。


「先進的窓リノベ2025事業」を利用するメリット・デメリット

【メリット】

・経済的メリット
最大200万円という高額な補助金により、リフォーム費用の負担を大幅に軽減できます。通常数百万円規模の工事が半額程度で実現できる可能性があります。
長期的に見れば、断熱性能向上による冷暖房費の削減効果も期待できます。

・技術的・機能的メリット
窓の断熱性能向上により、夏場の冷房効率と冬場の暖房効率が大幅に改善され、年間を通じて快適な室内環境を維持できます。結露の発生抑制、カビやダニのリスク軽減、遮音効果の向上も期待できます。

・資産価値の向上
省エネ性能の高い住宅への需要は高まっており、リフォームによって住宅の資産価値向上も見込まれます。

・環境貢献
住宅の省エネ化は、国のCO2排出量削減目標達成に大きく貢献し、電力需要の平準化やエネルギー安全保障にも寄与します。

【デメリット・注意点】

・登録事業者との契約が必須
業者選択の自由度が限定される可能性があります。

・厳格な性能基準
Uw値1.9以下という性能基準を満たす必要があるため、製品選択の幅が限定される場合があります。

・最低補助額5万円
小規模な改修工事では制度を利用できない可能性があります。

・申請手続きの複雑性
書類提出や確認作業が多く、手続きが煩雑になる傾向があります。

・工事費用の一時的な立替え
補助金の支給は工事完了後となるため、高額なリフォームの場合、一時的な費用負担が必要になることがあります。

・予算の枯渇
予算枠には上限があり、予算がなくなれば、たとえ対象期間内に工事が完了していても補助金は受け取れません。

・10年間の制限
補助金を受けて設置した窓やドアは、原則として10年間は補助金の目的に反する使い方(譲渡、売却、廃棄など)はできません。


まとめ:今がチャンス!補助金を賢く活用して、理想の住まいへ

「先進的窓リノベ2025事業」は、既存住宅の省エネ性能や快適性の向上を後押しする、非常に魅力的な補助金制度です。最大200万円の補助を受けられるため、リフォーム費用の大幅な軽減が期待でき、家計にも環境にも優しい住まいづくりが実現します。

なかでも注目したいのが、「2025年が集中支援期間の最後の年になる可能性が高い」という点です。補助金の活用を検討している方にとって、今こそが最適なタイミングといえるでしょう。スムーズに制度を活用するためにも、早めの情報収集と計画立てが成功のカギとなります。

さらに、窓や玄関ドアのリノベーションは、毎日の暮らしをより快適にするだけでなく、住宅の資産価値を高める“将来への投資”でもあります。

リバータスでは、リノベーション・リフォームに関わる多岐にわたる工程を一括で請け負い、低コストで高品質なサービスをご提供しています。お客様のご予算やご要望に応じて、最適なプランをご提案し、物件の新たな価値を創出いたします。

お客様のニーズやこだわりを丁寧に伺いながら、快適で安全な住まいづくりをしっかりとサポートいたします。
理想の住まいを実現したい方は、ぜひお気軽にリバータスにご相談ください。



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